低糖質食について

低糖質食は健康に良いでしょうか

糖質制限、低糖質ダイエットがはやっています。糖質を避けるだけで簡単に体重が減るという手軽さから実践されている方も多いと思います。糖質制限で痩せる理由は大きく2つ。(1)食事の半分以上のエネルギーを構成する糖質そのものが減るため、(2)糖質を食べる刺激で膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンが減るためです。インスリンは血糖値を下げるだけでなく体の中にエネルギーをため込む働きを持っています。
しかし糖質は体にとって重要で、特に脳に必要とされる栄養素です。極端な制限で筋肉も減ります。食事の糖質が減ると相対的に脂質が増え動脈硬化が進むことがあります。どうしても糖質制限をしたい方は健康状態を確認した後、短期間限定が良いでしょう。糖質を取らない生活を長く続けると膵臓からインスリンを出す力が落ちてしまい、たまに取る少量の糖質でも高血糖となってしまいます。転ぶのを心配して歩かないと筋肉が弱ってかえって転倒の危険が増えてしまうのと似ています。インスリンは成長ホルモンの作用を持つため若さを保つためには適度な分泌が必要です。糖尿病の方が糖質制限を行うと〝低血糖”や血液が酸性に傾く〝ケトアシドーシス”の危険が増すため必ず主治医に相談してください。
一方糖質の取りすぎが肥満や生活習慣病の原因となることも事実です。肥満、糖尿病患者の方には糖質の重ね食いや過剰摂取が多く、私は〝低糖質”の食材をうまく用いた〝適正糖質”を勧めています。適正糖質は糖質の〝量”と〝質”に注目したバランス食です。糖質を取りすぎないだけでなく、消化吸収が遅い炭水化物、食物繊維を多く含んだ食材の選択を勧めます。食物繊維の多い野菜を加えたり色の濃い糖質(玄米、ライ麦など)がお勧めで、消化吸収の早い液状の糖質や甘いもの(お菓子やジュースなど)はなるべく避けましょう。
世界中のどんな食事にも必ず糖質が含まれます。人類の歴史そのものである食文化を破壊しないため、心が豊かになる食事を取り続けるためにも適正な糖質の摂取を勧めます。質の良い糖質を適正量取り、適度なインスリン分泌を促す“膵トレ”を毎日行い心身の健康を維持しませんか。

さっぽろ糖尿病・甲状腺クリニック 院長
竹内 淳

1998年旭川医科大学医学部卒業、2008年北海道大学大学院医学研究科博士課程修了。
NTT東日本札幌病院、市立札幌病院などを経て13年4月より現職。
医学博士、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、日本内分泌学会認定内分泌代謝科専門医
医学博士

日本内科学会認定内科医、総合内科専門医
日本糖尿病学会専門医、指導医
日本老年医学会専門医、指導医
日本内分泌学会内分泌代謝科(内科)専門医、指導医
日本甲状腺学会専門医
日本医師会認定産業医
日本病態栄養学会認定NSTコーディネーター
日本糖尿病協会療養指導医
日本医師会認定健康スポーツ医
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート

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